Downwind【ダウンウインド】とは


Downwind【ダウンウインド】とは、風が強く吹き続けることで発生し、そして成長したSwell【うねり】にSUP【サップ】やFoils【フォイル】といったクラフトで風上から風下へ一方向で乗り続けるマリンスポーツです。
海外では、昔からプローンボードやOC-1〜6などで行われていました。15年ほど前にSUPで行われるようになり、今の主流はSUP FoilsでのDownwindとなっています。
Downwindの最大の魅力は、成長したうねりにサーフィンの様に乗り、そしてエンドレスサーフィンし続けることです。
SUP Foilsの劇的進化により誰でもエンドレスサーフィンが可能となりました。
混み合った海で波に乗るために競争する必要はありません。
海上で周りを見渡せば、いくらでも波が余っているのです。
信じられないかもしれませんが、何十キロもエンドレスでサーフィンし続けます。
うねりに乗ったときのグライド感は本当に最高な気持ちにさせてくれますよ。



Board & Foils など 必要な道具
SUP FoilsでDownwind【ダウンウインド】する際に必要となる道具とは!?
Foils用Board【ボード】
各メーカーからフォイル用のボードが色々販売されています。
その中でもダウンウインド用のボードがベストです。
ダウンウインド用のボードは、簡単に言うと細長いボードです。
浮くために数回パドルするのですが、その際に初速が付くので簡単に浮き出すことが出来ます。
また浮いた後に少しぐらいボードが海面に着いてもスピードロスすることなく浮き続けることが簡単に出来るようになっています。
浮いた後のバランスがとても良いので楽にポンピングしてスピードを維持そして加速させることが可能です。
その他にもメリットが色々あり乗り手を補助してくれるボードです。

それに対してFoils用のボードでも短く幅の広いボードは、浮く前のパドルする段階で初速が付かないので非常に浮き難いです。浮かないわけではありませんが、純粋なパドル力が必要になります。
短く幅の広いボードは、SUP Foilsで波乗りするのに適しています。
Foils【フォイル】
Foils【フォイル】も各メーカーから色々販売されています。
まずマストの長さについて
主流は70cmから80cmの長さとなっています。短いとフォイリング中に海面から飛び出て沈することが増えますし、長過ぎても抵抗になり遅くなってしまいます。
快適にオールラウンドに使用できるのがこの長さと言うことです。
材質はカーボン製とアルミ製があります。
カーボン製はとても固く、厚みが少し薄くなっているので高速域でのスピードの限界値が高くコントロールし易くなっています。
アルミ製は、少し重いですが反対にその重さが安定感に繋がり特に低速域でのコントロール性を高めています。

フォイルについて
全くの初心者であれば、ミドルアスペクトのフォイルを選ぶといいです。大きさについては体重が関係してくるので一概に言うことは出来ません。自分の場合(体重65kgくらい)だと1700くらいのサイズになります。
WingfoilやParawingなどでフラッキング(風を逃してボードメインで乗ること)で長距離走れる方であれば、体重65kgをベースとするとハイアスペクトの1100サイズくらいでも大丈夫かと思います。
ミドルアスペクトのフォイルでダウンウインドするメリットは、簡単に浮くこと、そしてスピードが落ちても粘るので次のうねりに繋げやすいことです。反面ポンピングは少し疲れるかもしれません。
ハイアスペクトのメリットは、簡単には浮きませんが、スピードが一定域に入るとポンピングがとても楽でスピードも維持出来ることです。ただし的確なラインで走る必要があります。


Paddle【パドル】
各メーカーからFoils用のパドルが販売されています。
SUP用のパドルと比較するとパドル部の縦が短く、横幅が広くなっています。
パドルを効率的に漕ぐには、パドルの付け根部分までを海中に入れてから漕ぐ必要があります。
フラットな海面でも水をキャッチして効率的に漕ぐのはなかなか難しいのですが、ダウンウインドするような荒れた海面でキャッチして漕ぐのは更に難しくなります。
しかし、Foils用のパドルはその形状からキャッチを意識せずに漕いでも自然とキャッチ出来るので、浮き出しに必要なスピード域に持って行くことが容易になります。
また、少し浮きかけた状態で漕ぐ場合にもキャッチすることが出来るのでボードにパワーをかけ続けてボードを浮かすことが出来ます。
デメリットは、横幅があるので上手に漕がないとパドルをボードに当ててしまうこと。
SUPで使用するにはパドルの水抜け感が少し悪く、キャッチに柔らかさを感じないので非常に疲れるし速いスピードで漕げないと思います。
SUP用のパドルでは駄目なのか?という疑問があると思います。
全く駄目ではありません。
Foils用のパドルは浮きを補助してくれるアイテムと考えるといいです。
極限の状態(ボードが小さく&Foilsも小さい)で浮かせるにはFoils用のパドルが欲しいかもしれません。




PFDなど
安全にダウンインドするために必要な物とは
① 浮力体
浮力体は安全確保のための必須アイテムです。膨張式のものは浮力が少ない&膨張しない可能性があるので、あまりお勧めではありません。
自分はPADDLERのPRO RACING PFDを普段使っています。これはポケットが沢山あるのが特徴で、携帯電話、カメラ、GPS、場合によりハイドレーションなどを入れて使っています。浮力もそこそこあって、夏場でもそこまで暑くならないのでとても気に入っています。




② 海上で認識されやすい色(オレンジ色や黄色)の上着
長袖タイプが特に目立ちます。

③ 携帯電話
防水ケースに入れて持って行きましょう。
④ GPS
GPSで現在位置を共有しておけば、トラブルが発生した場合に直ぐに発見することが出来ます。
携帯電話もある程度使えますが、万一の場合バッテリー容量が不十分だと思います。


ココヘリマリン「身につける発信機」
ココヘリマリンとは
OUTHENTIC JAPANが提供する
位置情報を「共有」し「捜索」できる捜索支援サービスです。
位置情報の共有で家族が安心
3分おきに発信機の位置情報をスマホに共有。
例えば、海に行った夫の帰りが遅い時、まずはGPSの位置情報を確認することで、
ご家族も安心。さらに、もしもの時の初動が早くなります。
万が一の際には捜索支援で安心
3フライトまで無料でヘリコプター捜索を行います。
ヘリコプターによる捜索は、専用電波での直接通信により捜索時間を大幅に短縮する
登山者向け捜索サービス「ココヘリ」で培った技術と実績があります。
3つの電波を発する発信機
1 GPS
2 BLUETOOTH直接通信
3 専用電波
Swell Ocean Sportsではダウンウインドする際、安全を確保するためお客様に必須でレンタルして頂いています。
個人で年間契約も可能なので色んな場所で楽しむ方はそちらがお勧めです。
ダウンウインドは勿論、SUP、ウインドサーフィン、ウイングフォイルなど
様々なスポーツで利用可能です。
一般入会時(個人)のご利用料金
年会費 13,200円(税込)
最初に何をするべきか
最初に何をするべきか
これはバックボーンにより大きく異なります。
SUP、Wingfoil、Prone、Surfing、Windsurfingなど何かをやっているのか?
それとも全く初めてなのか?
それぞれ近道があるので是非スクールを受講してみて下さい。
また紹介した道具はあくまでも参考です。購入する際はダウンウインド出来るプロショップでの購入をお勧めします。ダウンウインド用のボードなら何でも浮き易い訳ではありません。フォイルも大きければ良い、ハイアスペクトなら良いというものでもありません。
道具選びで失敗したくないですね。
